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栗原 研一
プラズマ・核融合学会第39回若手夏の学校, p.3 - 25, 2000/00
エネルギー及び環境問題は、今日大きな社会問題の一つである。如何なる人間の活動にも大量のエネルギーが必要であり、またその活動自体の評価には、環境という観点が必要となっている。そこで21世紀の核融合エネルギー開発を、この「エネルギー及び環境」問題という視点で検討し、その位置付けの明確化を目的とした。内容は以下のとおり。エネルギー問題については、(1)資源量,(2)エネルギー収支,(3)温暖化影響,(4)安全性・廃棄物等の各点で検討した。環境問題については、(1)地球温暖化問題,(2)酸性雨問題,(3)オゾン層破壊,(4)汚染化学物質,(5)環境ホルモン,(6)放射線・放射性物質,(7)電磁波,(8)熱放出,の各点である。以上の検討を通して、核融合エネルギー開発が、エネルギー問題においても優れた特徴を有し、環境問題では現在の環境を悪化させたり新たな環境問題を発生させず、環境適合性の高いエネルギー源であることを確認した。